こんにちは。ASDハック(ASDhack_)です。
今日はASDの生きづらさを言語化してみた+解決策についてお話しようと思います。
目次
ASDの生きづらさを言語化してみると・・・
1.自我が弱い
これは、精神科医の先生に指摘されて意外に思ったのですが
自閉スペクトラム症の人は、自我を構築するのに普通の人よりも時間がかかるそうです。
先生の説明によると、普通は生後9ヶ月くらいで母と子の精神分離が進んで行くはずのところが
自閉スペクトラム症の人は分離がなかなか進まないんだそう。
これが自我の弱さに繋がっているのだそうです。
つまり、体より精神の方が成長するのがゆっくりなんですよね。
よく発達障害の人は精神年齢が幼いと言われますが、こういった理由があるのです。
自我が弱いとどのような問題が起こるのでしょうか?
まず、人を疑いにくく騙されやすいといった性格になりやすいと思います。
特にお若いASDの人は、宗教の勧誘や性的な誘いに軽々しくのらないよう注意すべきでしょう。
次に、周囲の情報に流されやすく、自分の軸を築きにくといった性格になりやすいと思います。
特に日本の学校教育は何においても平均を求めがちです。
そのため人生そのものも迷走しがちで、何をしたらよいかわからない方もたくさんいるのではないでしょうか?
一方で、自閉スペクトラム症の人はこだわりが強いとも言われます。
これはSNSでも目にしたことですが、自我が弱い故に、世の中に法則めいたものを見出し
それに沿って行動することで安心感を得たいものと思われます。
2.不器用
もちろんそうでないASDの方もいらっしゃるかと思いますが
自閉スペクトラム症の人は基本的に不器用だと言われています。
不器用だとどのような問題が起こるのでしょうか?
集団行動についていけなかったり、体育が苦手で恥ずかしい思いをすることが多くなると思います。
個人的な体験談をお話すると、
・修学旅行などの集団行動についていけない。ワンテンポ遅れる。
・自分の身体の動かし方がわからない。体育やダンスが苦手。
などです。
コミュニケーション能力が低い
コミュニケーション能力が低いとどのような問題が起こるのでしょうか?
基本的に人間は社会の中で生きています。
しかしコミュニケーション能力が低いと、組織に馴染めずつまはじきにされたり
言いたいこととは別の方へ解釈されたりして悪い方へ勘違いされることが多くなると思います。
これも個人的な体験談になりますが、何か「間違って」発言してしまうと、場の空気が凍ることがよくありました。
しかもなぜその場の空気が凍ったのか、理由はわからなかったりします。
(その理由を人に聞いても教えてもらえなかったりします。)
故にあまり好かれず、孤立することが多々あり、いじられ・いじめに発展することもありました。
しかし、あまりに孤立しがちなせいか、優しくしてくれる人はたまに居ました。
解決策は?
残念ながら、現時点でASDの症状を緩和する薬は存在しません。
(感覚過敏を軽減したいなら、エビリファイという薬があります。)
ですので、上記に挙げた生きづらさの解決策を以下に書いていきたいと思います。
1.自我が弱いの解決策
これはもう、ある程度の年齢と経験を重ねるしかないと思います。
精神面での成長がゆっくりなため、療育をしてくれる学校に入る、または
病院や発達障害者支援センターの助けを借りながら、焦らず慌てず経験を積んでいきましょう。
2.不器用の解決策
これはどうしようもないと思われがちかと思いますが、私が体験したことで不器用を少し克服できたことがあります。
3.コミュニケーション能力が低いの解決策
これが一番厄介な問題だと思います。
しかし、例えば、社交辞令をマニュアル化し、自分の中に落とし込んでいけば、表面的な会話くらいはできるようになると思います。
また、ソーシャルスキルトレーンング(SST)を受けるのも一つの方法でしょう。
結論
自閉スペクトラム症の人は生きづらさを感じることが多く、自己肯定感が下がる機会も多くあることでしょう。
ですから、出来るだけ自己肯定感を保ちながら、より良く生きるためにはどうすればいいか考えましょう。
まず、自分の特性(感覚過敏など)が裏目に出る環境からはできる限り距離を置きましょう。
そして、自分に合う環境を構築しつつ、何か尖ったものを身につけると良いと思います。
「尖ったもの」、それは何でも良いと思います。
好きなことだったり、得意なことの方が伸びやすいので、それを生きていくための武器にしましょう。
そしてそれを継続することです。
継続することで、よりその特技は研ぎ澄まされ、生きづらい世の中を生きるための助けとなってくれることでしょう。
まとめ/管理人コメント
ASDの生きづらさを言語化してみた+解決策、いかがだったでしょうか。
好きなこと、得意なことがわからないという方もいらっしゃるかと思います。
それはまた、別記事に書こうと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。